#linedevday 2017レポート! Clova連携で期待のGateboxの技術話を聞いてみたよ
こんにちは、のびすけです。
今日はLINE DEVELOPER DAY 2017にお邪魔しています。
Gateboxの話を聞いていましたが、Gateboxの技術にNode.jsが採用されていたことが驚きです。って感じの話を書きます。
(速報のりなので、誤字脱字あったらごめんなさい)
LINE DEVELOPER DAY 2017
LINEが開催している開発者向けのカンファレンスイベントです。
LINEや周辺サービスの裏側の技術や今後の展開についての発表があるイベントです。
3つの会場でパラレルでトークが展開されていきます。
個人的には、今回はClovaやBotの話などを期待しています。(会場で、執筆してるので現在進行形)
セッション「Gateboxのこれまでとこれから」
ランチ後の最初のセッションです。
Gateboxの紹介と今後についてを紹介するセッションでした。ちなみに、当日の発表資料はこちらです。
Gateboxは好きなキャラクターと一緒に暮らせる世界初のバーチャルホームロボットです。
写真の通り、2次元のキャラクターがパーソナルアシスタントをしてくれるロボットです。 ロックマンエグゼのPETのイメージですね(分かる人いるかな…)
iOSのSiriにビジュアルが付いたものをイメージすると良いかもしれません。
CF映画を彷彿させますね。
Gateboxは2017年3月にLINEと資本提携をしてClovaとの連携が期待されています。
発表はGatebox代表の武地さん。
「AIやスマートスピーカーが話題になってきているけど人間が話しかけたくなるインターフェイスになっていない」、「実際に話しかけたくなるものを作りたい」という想いで 人間と同じようにキャラクターと生活できる世界を目指してGateboxを開発しているそうです。
GateboxとClova
世の中のスマートスピーカーはクラウド上のAIなどが処理を行って言葉を返すけれど、Gateboxは性質上、ハードウェア側がリッチである必要があります。
Gatebox側では見た目のリッチさ、キャラクターの動きなどユーザーと触れる部分の見た目、振る舞いに注力しているのが他のスピーカーデバイスなどとの大きな違いです。
逆にLINEのClovaはクラウド側やAIの仕組みに注力しているので、お互いの得意分野を生かしてより人間味のある仕組みを検討していくとのことです。
確かに現状のそういったデバイスはどうにも機械的なものが多いので、インターフェイスが自分好みのキャラクターになれば、話しかけたくなるAIができますね。
Gateboxの技術話が初公開
今回、話を聞けてよかったなぁと特に思ったのがここです。
ここからは久森さんに交代です。
Gateboxの技術的な話を対外的にするのは今回が初めてだそうです。
大きく分けるとこれが構成要素になるようです。
- プロジェクション
- 音声発話
- センシング(人感センサやカメラ、マイクなど)
- ネットワーク(Wi-Fi、Bluetooth)
ハードウェア的な部分では中身の基盤部分も紹介してくれました。
また、内部ではLinuxが動いていて、そこに色々なソフトウェアが動いています。
- Unity: キャラクターのアクションなど
- Node.js: 音声認識、センサーとのやりとり、司令塔的なポジション
- C++: 顔認識のライブラリなどとの通信
- SQLite: 顔を覚えたり、発話を記憶させたり
また、クラウド側で連動しているサービスの紹介です。
クラウド側でもNode.jsを中心にAPIを呼び出しています。 フルスクラッチで作るよりも、PaaSやBaaS系のサービスに乗せることでサービスの本質的な機能に集中して開発を進めているらしく、スタートアップのお手本のような開発だなぁと思いました。
例えば、メールを送る部分はSendGridで、それをAzureなどのPaaSから呼び出したりしているそうです。
Node.jsをメインで採用している理由
個人的にはC++などではなく中心にNode.jsが利用されていることが驚きでした。
僕はNode.js大好きなんですけど、実際のハードウェアプロダクトの中でNode.jsが動いているという例をあまり聞いたことがなかったので、パフォーマンス面や安定稼働とかの側面に不安は無いのかなど気になりすぎました。。。笑
気になったのでセッション後のAsk the Speakerのコーナーで聞きましたが、開発スタート時にNode.jsを使えるエンジニアが多く、開発スピードを優先して選んだそうです。
確かに内部のソフトウェアではNode.jsからシリアルの値を呼び出して、サーバー側でもNode.jsを動かしてと開発効率はバツグンにいいですし、チームの規模感や文化を優先する選択はさすがだと思いました。
現状は339台作っているそうですが、今後量産体制に入っていくときのアーキテクチャ検討が課題だそうです。
サーバー側のアクセス数も増えていき、ユーザーの予期せぬ使い方なども増えていくため、安定稼働やスケールの仕組みを考える必要がありそうですね。
けっこう込み入った話も気軽に答えてくれてGateboxの皆さんの暖かさを感じました。
ありがとうございました!
最後に
ClovaもGateboxはすごく未来を感じさせてくれるプロダクトなので、それらの組み合わせは本当に期待ですね。
APIやSDKが提供され始めたらぜひ使ってみたいです。
まだLINE DEVELOPER DAYは続いてますが面白いセッションが多いので、ツイートを #linedevdayのハッシュタグで振り返ると面白いですよ。
それでは、現場からは以上です :)