JavaScriptで動くIoT開発ボード「obniz」って?使い方を説明!
こんにちは、テクニカルエディターのききです。
突然ですが、「IoTってなんだか難しそう。でも、気になる。」という方へ。IoT体験、やってみたいですよね?ネットを通してモーターを動かしたり、LEDをチカチカさせたりしてみたいですよね?ね?
そんなあなたに読んでほしい!
初心者でも簡単にIoTプログラミングができるぞ、と噂の開発ボード「obniz」をババンと紹介します!
obnizとは?
「obniz(オブナイズ)」は、Wi-Fiに繋げるだけでどこからでも操作することができるIoT開発ボードです。
2018年5月18日からCambrianRoboticsが開発・販売しているボードで、価格は5,980円(税込)です。
クラウドファンディングサイトkickstarterでは100万円以上の資金を集め、販売後には売り切れ続出と話題になっていましたね!
日本だけでなく海外にも販売経路を伸ばし、海外MakerFaire出展やハンズオン開催など取り組んでいるようです。
ざっくり特徴紹介
obnizの特徴・機能は多岐にわたるのですが、ざっくりと下記が挙げられます。
- オンラインエディタの利用で環境構築なし
- JavaScriptやブロックプログラミングで開発可能
- obnizに繋いだモーターやセンサーなどをブラウザから制御可能
- HTMLでのUI連携や、Node.jsで他サービスと回路の連携が可能
- 全てのピンでUARTのアサイン可能
- 全てのピンで1A・ドライバ搭載(モータを直挿し可能)
- 電流が大きくなると自動的に停止して警告音を鳴らしてくれる「過電流保護機能」搭載
- OLEDディスプレイ、Wi-Fi機能、BLE機能搭載
- obnizクラウドでAPIから制御可能
- サーバレスでwebhook連携も簡単
いかに多機能かわかっていただけたでしょうか……!初心者が使いやすいだけでなく、高性能でもあるようです。
ざっと公式サイトを読んだだけでも良いことだらけなobniz、早速使ってみましょう〜!
obnizを触ってみよう
開封の儀
しゃちょーののびすけさんに「obnizを貸してください」と伝えたら、「攻めるね〜!!」と茶化されたので、なんとなく緊張してしまいますね。
パッケージはこのような感じです。
差し色のブルーが可愛いいいい!
前回の記事では、トイドローン「Tello」で終始遊び倒す内容だったので、きき史上初めての開発ボード。初めてのおつかいならぬ、初めてのかいふうです。
ジャジャン!!
obnize本体サイズは74.5×36.3mmなので、私の想像に比べるとなんだか小さかったです。
Wi-Fi設定
まずはじめに、ケーブルとobnizをつなぎます。
待って!なんか可愛い子出てきた〜!これは何かの動物なのでしょうか?妖精か何かなのでしょうか?
「Switch this!」と言われるがままに左上のボタンを押します。
押すとWi-Fiの設定が始まるので、ディスプレイ上で選択して繋げます。左上のボタンは左右のフリックと押し込みで選択・決定ができるようになっているんですね。
オンラインエディタを開く
Wi-Fi設定が終わると、QRコードと8桁の番号が表示されます。この番号がobniz idという識別番号になっているようです。(どこからでも操作できちゃうので、公開しない方が良さそうですね!)
QRコードをスマートフォンで読みこむとオンラインエディタが開き、このような画面が出てきます。
ここにobnizのディスプレイで表示されている8桁のobniz idを入力します。
obnizはクラウド上のAPIを利用して操作できるので、ソフトウェアやアプリをインストールする必要はありません。
すごく簡単ですよね?これで準備はばっちりです!
obnizのプログラミングをしてみよう
始めてすぐさまHello World
オンラインエディタには、すでに以下のようなコードが書かれています。
※スマートフォンから操作しづらいなあって時は、PCからオンラインエディタを開いてobniz idを入力しましょう。
obniz.display.print("Hello World!")
とあるように、obnizのディスプレイ上に「Hell World」を表示するコードですね。
"OBNIZ_ID_HERE"
のところにも、obniz idを入力しましょう。
右上の保存&開くボタンを押すと……
obnizのディスプレイ上でも「Hello World」が表示されました〜!
私、何もしていないのにHello Worldされている……!
ブロックプログラミングでLチカデビュー
obnizを動かすことができた感動と「私何もしていないぞ」感の間で葛藤しているので、その次に簡単なブロックプログラミングをしてみます。
ホームページの色合いがふんわりとしていてデザインが可愛らしいので、初心者女子大生もビビることなく進めることができるのもオススメポイントです。
公式サイトから、ブロックプログラミング専用エディタを開きます。
はじめに、My Projectを選択します。
お久しぶりです、と言わんばかりに再度こちらの画面が表示されるので、obniz idを入力します。
入力すると、ブロックプログラミングの操作画面に変わります。
こりゃまた可愛すぎるのでは……!?
こちらもobnizのディスプレイ上に「Hell World」を表示するコードです。簡単に文字を表示させたり、LEDを光らせたり、モーターを動かすこともできます。メニューバーがたくさんあるのでいろんなことを試せますね。
この時点で「IoTは何から始めればいいのか分からない……」と泣き言を呟いていたあの頃の私が嘘のようにハイテンションです。胸熱なまま、Lチカに挑みます。
表示する文字を増やすことも、LEDの秒数も簡単に設定できます。
そして完成したのがこちら!
※公式サイトにあるように、抵抗内蔵LEDを使用してください。
なんということでしょう。こんなにもすぐにLチカデビューできるなんて!
まとめ
この記事を読んでいる方はお気づきだと思うのですが、難しいことは何一つしていません。そうであるのにもかかわらず、このわくわく感。IoT体験は、楽しいことだらけです。
今回はブロックプログラミングを行いましたが、次回はJavaScriptでサーボモータも使ってみたいと思います。
ホームページには実際の遊び方の説明や作品紹介ページが充実しているので、気軽に始めることができます。初心者の方もそうでない人も、obnizで様々な使い方を試してみてくださいね!