レーザーカッターで自分だけのRaspberryPiケースを作ってみよう!
こんにちは、Webデザイナーの3yakaです。自宅の猫が心配すぎてラズパイ(Raspberry Pi)で監視するアプリを作ったら、ラズパイにはまってしまったラズパイ女子です。
ものづくりをする方は、Raspberry PiやらArduinoやら、いろいろ使っているとケースに困ることはないでしょうか?
しかしなかなか可愛いいケースがない……。ないなら、作ってしまえばいい!!!
ということで可愛いケースを作りましょう!今回はレーザーカッターを使ったRaspberry Pi3用ケースの作り方を紹介します。アクリルや型の扱いは他のケースにも応用できるのでぜひ見てみてください!
レーザーカッターを使える場所を探そう
今回はアクリルをレーザーカッターで切り抜いてケースにします。レーザーカッターを持っている人は少ないと思うので、工作機械を気軽に利用できるFabスペースを利用してみましょう!
レーザーカッターはとても難しそうですが、実はそんなに難しくないんですよ。細かいデータの作り方のルールは機械によって異なるので、パスでできたデータ(Adobe Illustratorのai形式)さえ持っていけば大丈夫です。(Illustratorも合わせて貸してくれるスペースもあります。)
何ポイントで何色で……などは、優しい店員さんが使い方をレクチャーしてくれるので心配しなくても大丈夫です。(※使用前に講習があるお店もあります。)
レーザーカッターが使える初心者向けオススメFabスペース
初心者の方でも気軽に入れるFabスペースをご紹介します!
◆FabCafe
渋谷のおしゃれカフェといった感じなのでとっても入りやすいです。最初はお茶だけしに行きました。
◆IoTLab
できたばかりのFabスペース。五反田のオフィス街でふらっと立ち寄れる場所で便利。今回はこちらで作成しました!
◆TechShop
プロ仕様です!広いです!UVプリンターもあるので好きなデザインのアクリルから作りたい人にオススメです。
ケースの形について調べてみよう
一口に「ケース」といっても、素材や形などいろいろな種類があります。
ケースの形によってはかなり難易度が高そうです……。
初心者にも作りやすいケースの形
- 凹凸の多い形や局面のある形のケースは加工が難しそう。
- ラズパイは発熱するので、放熱を考えると覆わない形がよさそう。
ということで、上蓋・下蓋・支柱で作るシンプルな形が初心者には優しそうです!
部材を集めよう
かわいいアクリルで作れば、かわいいケースになる(はず)!!
かわいいアクリルで作ればかわいいケースになると信じて、素敵なアクリルを用意しましょう。
アクリルには、透明/色つき透明、不透明/乳白、ミラー、表面プリント、とたくさんの種類があります。ネットではあまりサイズ展開がないことも多いので、実際に店舗に行ってみるのがオススメです。
ラメ入りやレース入り、パール入りなどのデザイン性の高いアクリルを取り扱う「デザインアクリル専門店 ミユキアクリル」さんのようなデザインアクリル専門店もあるので、興味のある方は覗いてみましょう!
※デザインアクリルの価格は普通のクリアアクリルの2〜4倍くらい
アクリルの厚みは、今回のケースの場合3ミリが一番作りやすくバランスがいいです(アクリルの中に入るものによって厚みが異なります)。5ミリだと重厚感が出て、2ミリだとちょっと薄く感じます。
厚みを変えて楽しむこともできますが、ネジの長さが変わりますので注意してください!(今回は3ミリで作りますよ!)
好みのアクリルがない場合は、UVプリンターを使ってオリジナルのアクリルを作るという手もあります。
UVプリンターを使えば写真もイラストもだいたいプリントできます。
ネジやスペーサーなどのパーツ
支柱となるスペーサーは、プラスチックの白や、金属のシルバー、ゴールドなどがあるので、上のアクリルの色や柄によって好みで選びましょう。ネジも色や素材、形などたくさんの種類があります。
下:プラネジ、白のプラスチックのスペーサー
必要なパーツ一覧
好みのネジ、スペーサー、アクリルを選んでパーツを揃えましょう!
- ラズパイ固定用・ネジ M2.6(8mm)8本
- ラズパイ固定用・両メススペーサー M2.6(7mm)4個
- アクリル板固定・ネジ M3(8mm)8本
- アクリル板固定・両メススペーサー M3(30mm) 4本
- アクリル(今回は厚さ3mmのもの)
アクリルはケースのサイズ分あればOKですが、A4サイズが扱いやすくオススメです!
デザインによりけりですが、上をデザインアクリル、下をクリアアクリルで作成した場合1,600円ほどで作れることができました!
作り方
step1. 型の準備
Illustratorでアクリルの型データをパスで作ります。Illustratorをお持ちでない方はレーザーカッターと合わせて貸してくれるfabスペースもあるので探してみてください!
ラズパイの実寸を測りながら、上蓋と下蓋、ネジ穴をそれぞれ型どります。こちらのaiデータをそのまま使うこともできます。
カメラとGPIOがそのまま使えるようしたいので、実寸に少し余裕をもたせて追加します。
- カメラ:幅0.9mm × 高さ28mm
- GPIO:幅55mm × 高さ12mm
レーザーカッターには切る順番があり、「彫刻 → 穴 → 切り落とし」の順番になります。データもレーザーカッターが切る順番を認識できるように、最初に切る線を赤で、次に切る線を青という風に分けて作ります。
これはレーザーカッターの機械によってルールが異なるので、お店の人に確認してみてください!
step2. アクリルを裁断
今回は彫刻作業はないので最初にネジ穴とカメラの穴から切り、続いて外枠を切り落とします。切った穴は熱でくっついて外れなくなってしまうので、早めに外しましょう。
step3. 組み立てる
まず下の蓋とラズパイを固定します。短い方のスペーサーを下蓋にM2.6のネジで固定します。ラズパイを乗せ、上からもM2.6のネジで固定します。
次に長い方のスペーサーをM3のネジで下蓋に固定し、上蓋を乗せて上からも固定します。
完成
自分だけのラズパイケースが完成しました!カメラもGPIOも問題なく使えますよ〜!
まとめ
アクリルとパーツを選ぶだけで、ケースの雰囲気はずいぶんと変わります!枠線さえ作ればばあとはすんなりと進めますので、ぜひぜひ試してみてください。
日替わりで変えられるくらいケースを作りすぎてしまいましたが、どこに連れて行ってもかわいいと言ってもらえるので作りがいがありました。何より愛着がわきますね〜!