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2017.05.06

【業界初!?】居酒屋大手「養老乃瀧」とハッカソンを共催しました!

うこ

お知らせ
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こんにちは、ものづくり担当のうこ(@harmoniko)です。お花見の季節は終わってしまいましたが、暖かくなってますますお酒が美味しく感じる今日この頃ですね!

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日〜4日に、業界初と思われる 「居酒屋×IoT」がテーマの「養老乃瀧ハッカソン」を実施しました。ハックにお酒にと大盛り上がりだった様子を報告します!

養老乃瀧ハッカソンについて

おそらく業界初の 「居酒屋×IoT」をテーマにしたハッカソンです。しかも、朝から乾杯をしたあとにハックを始めるという、今までにない斬新な流れで行われました。

養老乃瀧の全面協力のもと、池袋は養老乃瀧の本社ビル・研修センターで開催。厨房も併設されていて、豪華な昼食と夕食も用意されていました。

イベント概要の詳細はこちらの募集ページをご覧ください。

開発風景1日目

乾杯&チームビルディング

会場は池袋の養老乃瀧本社にある研修センターでした。池袋の西口から歩いてすぐそばで、ビル全体が養老乃瀧グループの店舗と本社というメッカな建物です。

まさかの開始早々にカンパイ(※朝です)。早速、イベントにおける居酒屋感をだしてゆきます。

アイデア出し

昼食は料理長さんの心遣いで「開発中も食べやすいように」とおにぎりが!食べたあとはアイデアソンの時間、どんどんアイデアを出して話し合い、具体的なプロダクトへと詰めてゆきます。

1分間の中間発表タイム

15時ごろからは中間発表があり、実際に作る前に各チームごとのアイデアと進捗を確認します。

本格的なハック開始!

夕食を味わいつつ、夜遅くまで開発は続きました。

開発風景2日目

朝からフル稼働!

2日目は朝8時半からと早い会場オープンですが、ハッカソンはできるだけ時間を有効活用したいもの。お昼頃にはもうプロトタイプが出来上がってきました。

この日の昼食はこちらも食べやすくておしゃれな一品です。

お昼を過ぎるともう会場はピリピリした雰囲気に。ソフトウェア・ハードウェアの実装やプレゼンテーションの作成でPCとにらめっこです。

ハッカソンはゴールを見失わないことが大事

ハッカソンの運営と参加の経験から、発表までのアドバイスがありました。時間のない中で制作に集中していると、見落としてしまう点はとても多いです。

夕方が近づくと開発は大詰めに突入し、参加者の方々の表情が険しくなっていくのがわかります。個人的には、この時間帯のエンジニアの顔つきがとても好きです。

審査員の方々が揃い、17時になってハックタイムは終了、作品発表にうつります。

作品の紹介

「ひょうぞう」(チーム:ひょうたんおじさん)

ひょうたんに話しかけると注文や雑談ができてしまう、万能音声アシスタント。機械による音声アシスタントはスマホに搭載されていたり人型だったりすることが多いですが、ひょうたんが喋るなんて、可愛らしさがありながら居酒屋的な要素もしっかり表現されています。

「光゜るんです」(チーム:スマートドランカー)

実際の居酒屋で客側と店側それぞれが抱える問題に着目し、それらを同時に解決するための光るIoTプロダクト。透明なジョッキに相性の良いフルカラーLEDを組み合わせて映える見た目にするとともに、Webとも連動させて注文を効率化することができます。デモではその名の通りとにかく光って目立っていました。

「チーズ」(チーム:LadderMatch)

飲み会で自動で写真を撮ってくれるサービス。集合写真を撮影するときはタイマーを使うのが主流ですが、こちらは「チーズ」と一言発するだけで撮影してくれるというものです。各席にカメラが設置されていて、撮影された写真を自動で加工したりダウンロードできたりといったことを想定されているそうです。

「バックンにバクッとおまかせ!」(チーム:養老が大事なので4回言いました)

客側の「適当に色々頼みたい」に応じてメニューを自動注文してくれるスマホアプリ。来店した客にお互い気を遣わせないようにしたいということで、コースとアラカルトの中間のようなサービスを提供します。店がオススメしたいと考えるメニューを優先的に盛り込むこともでき、客側も店側もハッピーになれそうなプロダクトでした。

「LOVE-ジョッキ」(チーム:シナモン乃瀧)

ジョッキにセンサがついていて、乾杯の瞬間をセンシング。個々人の性格を判定して相性を診断し席順まで決定するという、リアルマッチングサービスです。合コンで使うととても楽しくなりそうですが、メカ好きな僕としてはセンサや電子ワイヤが絡みついたジョッキが出てくるだけで大歓喜(?)ですね!

「相手を身近に感じる遠隔お酌」(チーム:おさけのたき)

東京の店舗で徳利を傾けると、遠く離れた支店でも用意された徳利が同時に傾いてお酌ができるというシステム。養老乃瀧の社是のひとつである「親孝行」をIoTシステムを使って実現しています。遠くの相手とテレビ電話をしながら飲むといった方法はありますが、実際にお酌ができる臨場感はその比ではないでしょう。

「仲間提灯」(チーム:ちょうちんなかま)

居酒屋のシンボルでもある提灯を各テーブルに配置し、客が色を変えることで様々な店内イベントに参加できるというもの。たとえば店内のテレビで野球観戦をしているときに、どちらのチームを応援しているかを色で示す「消極的な意思表現」をすることで、気負うことなく一体感を味わうことができます。

「養TV」(チーム:Yotuber)

新しい職業として徐々に広がりを見せているユーチューバーに対し、店舗での配信サポートとファンからの差し入れを実現するシステム。始めたばかりのユーチューバーは収入がほとんどなくご飯を食べるのも厳しい状況だそうですが、養TVから配信すれば、面白いと思ってもらえたユーザーから直接ご飯を奢ってもらえるという夢のようなプロダクトです。

「KANPAI」(チーム:SAKE)

とにかく早く乾杯したい!という要望に応えるべく、入店直後すぐにビールが用意されるサービス。アプリを使って居酒屋の空席照会をし、空いていれば予約とともにファーストドリンクを頼んでおくことができます。着席と同時の乾杯はしたくてもなかなかできないので、実用性がとても高そうですね。

「養老乃城」(チーム:ビンジョルノ)

養老乃瀧のメニュー注文と連動させたスマホゲーム。店舗ごとに現れるモンスターを捕まえ、商品を注文することでモンスターを強化し、別の店舗にいる客同士で対戦させることができます。スマホゲーム市場は今熱いビジネスのひとつですが、このようにリアルソーシャルゲームとすることで、飲食産業と連携した様々なサービスに発展させられそうですね。

「46Phone」(チーム:Team46Phone)

居酒屋で飲んだ後にありがちな忘れ物を、電話を使って確認ができるサービス。自動応答と発話認識機能を使っていて、お店側の管理も簡単です。タイムサービスの応募も電話を使ってできるんだとか。インターフェースをスマホアプリではなく電話とすることで、どの年代の客層も利用しやすい仕様となっています。

結果発表!

まずはこのハッカソンの目指すところを確認。「居酒屋を楽しく、便利にするツール」というテーマに沿っているプロダクトを選出します。優秀なプロダクトは店舗での実稼働を目指すことを前提にしています。 それでは結果発表!

Twilio賞:Youtuber「養TV」

協賛としてサービスを提供していただいたTwilioからは、可愛らしいハンドセットが贈られました。

DMM.make AKIBA賞:SAKE「KANPAI」

審査員の岡島さん曰く、様々な欲望を提供してゆくDMMとしては、酒飲みの欲望を受け止めるほかなかったとのことです。賞品は「岡島さんと一緒に飲める賞」。

Mashup Award賞:シナモン乃瀧「LOVE-ジョッキ」

デモではうまく動かないなどのトラブルがありましたが、ハッカソンならではのチャレンジが評価されました。賞品は「好きなマイコンをプレゼント」。

特別賞その1:ひょうたんおじさん「ひょうぞう」

実用性を勘案し、お店側としても楽しいなと思えるものとして、一軒目酒場の店長である千葉さんから選出されました。

特別賞その2:スマートドランカー「光゜るんです」

とにかくピカピカ光っている「パリピ感」が審査員の池澤あやかさんにウケたそうです。

最優秀賞は…… おさけのたき「相手を身近に感じる遠隔お酌」

優勝は遠隔でお酌ができるプロダクト。ただただ居酒屋体験を楽しくするだけでなく、最新の技術をうまく使って養老乃瀧の社是「親孝行」をサポートするという素晴らしいアイデアでした。

まとめ

IT業界と飲食業界とのコラボがおそらく初であろう「養老乃瀧ハッカソン」でしたが、参加者の皆さんからも主催者側からも「とても楽しかった」という声をとても多くいただくことができました。 優勝プロダクトが実際に店舗に登場するのはまだしばらく先にはなりますが、今後もこのようなイノベーションを加速するイベントをどんどん実施していきたいですね。

懇親会に養老乃瀧の本気を見た

おおよそハッカソンでは出ないような、というより、誕生日にビュッフェに食事しに行くよりも豪華ではないかとすら思われる素晴らしき食事を提供していただきました。ステマではなく、養老乃瀧ってなんて素敵なんだと感じずにはいられませんでした。

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