消費電力
Power Consumption消費電力とは、「電気回路で消費される電力、つまり 電気回路を動かすために必要な電気の量 を指します。
消費電力の計算
消費される電気の量は、以下の式で表すことができます。
電圧[V:ボルト] × 電流[A] = 消費電力[W:ワット]
電圧が「電気を発生させる力の大きさ」、電流が「流れる電気そのもの」です。
詳しくは「電流と電圧」の項目を参照してください。
白熱電球を例に考えてみましょう。電球の表面に「100V 60W」という表記がある場合、この電球は 100[V]の電圧をかけたときに60[W]の電力を消費する ことを表します。
消費電力量
単位時間あたりに消費される電気の量は「消費電力量」と呼ばれ、
電力[W] × 時間[h] = 消費電力量[Wh:ワットアワー]
で表すことができます。
先程の白熱電球を2時間点灯させた場合の消費電力量は、
60[W] × 2[h] = 120[Wh]
となります。
消費電力が大きい=たくさん電気を使う
消費電力が大きいということは、それだけ多くの電気を使うということです。
乾電池やモバイルバッテリーは持っている電気の量が少ないので、消費電力の大きい電子部品を動かす場合は 回路全体の稼働時間が短くなってしまう ことに注意してください。
Arduino等のマイコンボードを省電力で使いたい場合、マイコンボードの SLEEP機能 が便利です。これはマイコンボードの電源は保ったまま必要な時だけ復帰する仕組みで、極力電力消費を抑えることができます。
マイコンボードの形式や設定方法にもよりますが、乾電池1本で数ヶ月〜年単位で電力を供給することが可能になります。