Li-Fi
Li-FiLi-Fiとは、周波数帯を使うWi-Fiと異なり、光(電球)を使って高速でデータを転送する技術です。研究によると、Wi-Fiの100倍もの速度を実現できるとされています。
LED電球は半導体(光の加減を調節できる)のため、発せられた光はセンサーにより検知でき、電流に戻すことができます。光の変調は高周波と同じく目に見えないため、LED電球を通じて高速で通信ができると言う訳です。
Li-Fiという言葉の生みの親、物理学者ハラルド・ハース氏は、マイクロチップを取り付けるだけでどんなLED電球でも無線ルータ化することができると述べています。つまり、電球が照明とデータ転送の2つの役割を持つことになります。
一見設備も簡単で環境にも優しいのですが、Li-Fiは可視光線を通信手段として使うため、壁や障害物を通り抜けることができません。そのため、Li−Fiに対応したLED電球を室内全体に設置する必要があります。
執筆段階ではLi-Fi技術を取り入れた製品はまだ発表されていませんが、屋外では5G、屋内ではLi-Fi、といったシームレスな使い方も期待されています。