サブギガヘルツ
Sub-GHzサブギガヘルツとは、英語でSub-GHzと記述し、1GHz未満の周波数帯を使用した通信のことを言います。
Hz(ヘルツ)とは周波数の単位であり、1GHzは1秒間に10億回の波がある電波のことです。
周波数の特性として、値が高いほど波が多くなり、多くのデータを送ることができますが、障害物に遮られやすく、遠くまで届きません。
日本では、サブギガヘルツは315MHz、400MHz、920MHz帯のことを指します。
ちなみにこの920MHz帯はもともとアナログテレビのための周波数帯でしたが、2012年7月より電波法が改正され、データ通信用に使用できるようになりました。
Wi-Fiは、2.4GHzや5GHzを使用しており、このサブギガヘルツはそれよりもだいぶ低い値になっています。
そのためたくさんのデータ通信には向かないですが、障害物に強く、遠くまで電波が届きます。
障害物によっても変わりますが、理論上の通信距離としてはWi-Fiが約500m、920MHz帯が25kmと5倍も遠くへデータを送信することができます。
この距離は屋外の数値ですので屋内や市街だともっと差がでます。
従来の315MHz、400MHz帯ではトランシーバーや飲食店の呼び鈴、車のスマートキーなどに利用されています。
920MHz帯では、家庭のエネルギーを管理するシステムであるHEMS(Home Energy Management System)などのアプリケーションに利用されています。
電子工作でも、Lazurite社のArduino互換ボードのLazurite Sub-GHz(ラズライト サブギガヘルツ)などで利用することができます。