USBケーブル
USB CableUSBは、USBメモリやスマートフォンの接続ケーブルの接続端子など様々なところで使われています。その便利さから、電子工作でも多く用いられます。
USBの規格
USBには様々な規格があります。その中から、よく使われるものをいくつか説明します。
USB 2.0
現在よく使われている規格です。
今後は通信速度や供給電流などが改良されたUSB3.0などの次の規格が普及すると思いますが、電子工作で使われる規格は当面USB2.0になると思います。
USB Type-C
最近のスマートフォンやMacなどで採用され、徐々に普及しはじめています。
裏表を気にすることなく扱える点が特徴です。
USB MicroB
現在のスマートフォンでよく見られる端子です。充電専用のケーブルなどが出回っており、通信が出来ない場合もある ので注意が必要です。
USB B
Arduinoで使われる端子です。他の規格と比べ、端子が大きいのが特徴です。
プリンターやスキャナーなどでよく見られます。
電子工作としてのUSB
電子工作では、主にPCなどの外部端末と通信する時にUSBを利用します。どのように扱うのか注意点を併せて説明します。
シリアル通信に利用する
Arduinoなどで使われてるマイクロコンピューター(マイコン)は、USB(PC)と直接通信できる機能を持っていないことが大半です。
そのため、プログラムの書き換えやデバッグなどで通信を行う際には、マイコンとUSBの間を取り持つものが必要になります。
メジャーなものに、FT232Cと呼ばれるICがあります。マイコンの代わりにUSBの信号を仲介してくれるもので、これを介することでPCからプログラムの書き込みが出来るようになります。
詳しい内容はシリアル通信の項目をご覧ください。
電源として利用する
USBは5Vの電圧で動いており、モバイルバッテリーなどで1Aの電流を供給することが出来ます。
しかし、PCのUSBでは最大500mAの電流までしか規格上対応しておらず、 配線を間違えたり、ちゃんと抵抗をつけなかった場合、万が一過電流が発生するとPCに対して深刻な影響を与える可能性がある ので注意して使用してください。